« 衆議院違憲判決 | トップページ | 喪主 »

96条論議


今朝の新聞から。

【憲法第96条】

1.この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会がこれを発議し、

国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は

国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

この「各議院の総議員の3分の2以上」(衆議院480名中の320人、参議院242名中の
162名以上)という非常に高いハードル(出席議員ではなく、総議員の!)を乗り越え
させるほどの「変更」への要望が込められた発議。

さらにこれを国民全体に真意を問いかけ、その過半数の同意を得る必要がある。

「改正」についてそれだけ困難に、壁・敷居を高く、条文の中で設定している憲法。

その意味合いをもっと国民として、深く知るべきだと思う。


各条文の改正の敷居をまず低くしよう、とするこの論議、本当に許していいものなのか?


---------------------------
【今日の学習】

民法・物権・動産の物権変動

即時取得 とは

動産を占有する者を、善意・無過失で権利者として信じ、
これと取引した者を保護する制度であり、
たとえ動産の占有者が、無権利者であっても
その動産の権利を取得できる、というもの。

(要件)
・目的物が動産である
・有効な取引行為である
・無権利者からの取得である
・平穏、公然、善意、無過失である
・占有の開始がある

盗品、遺失物については2年間の保護期間がある。


ある意味理解し難い制度なのだが、これが「民法」。

仮定であってもリアルな話をすれば理解しやすい。

例えば、私は今、現実に友人のギターを永年占有している。
いわゆる「借りっぱなしでパクっている(カリパク)状態」である。

今なら誰が見てもこれは「私」のギター、と言えるだろう。

ギターは動産である。

私はこのギターに関しては占有しているのみで、所有者ではない。
要するに無権理者だ。

そして私はこれを『別の知り合いに売る』。売買契約、有効な
取引行為によって、この動産(ギター)がその知り合いの手に
渡ることになるのだ。

強引に取り上げたものではなく(平穏)
誰が見ても私のものに見える(公然)
取引相手である知り合いは私の友人のものとはしらない(善意)
それはダメだよ、という人もいない(無過失)

こうしてギターの「所有権」がその「別の知り合い」に移ることになる。

即時取得(民法192条)は、この「別の知り合い」の権利を保護
するため(安心して取引ができるように)の法律なのである。

ギターの元の所有者にとってはたまったものではない話なのだが・・・


|

« 衆議院違憲判決 | トップページ | 喪主 »

雑記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/538443/56916513

この記事へのトラックバック一覧です: 96条論議:

« 衆議院違憲判決 | トップページ | 喪主 »