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おろしや

『おろしや国酔夢譚』という井上靖氏の小説があります。
一時期新聞に連載されているのを読み、後に文庫でも手に入れて幾度か読んだ程
好きな作品です。

で、この『おろしあ』。

ロシア人の発する「Россия」のP(エル)の発音が巻舌音で、小さく「ぅ」とか
「ヲ」とか聞こえる(ぅラシーャみたいな)ことから中国では漢字に変換する時に
「俄罗斯」(ヲロス)となり、ロシアのことを「俄国」(ロシア)「俄语」(ロシア語)と表記、
呼称するようになったのでしょう。

日本では「露西亜」、これはまるっきりカナ変換したものを漢字化した…私はそんな
風に思います。あるいは欧文文献からローマ字→カナ変換・漢字化、なのかもしれ
ません。
いずれにせよこの「おろしや」という表現そのものに井上氏のこだわりを感じずには
いられません。
主人公、大黒屋光太夫が漂流先で感じた「ロシア」は、「露西亜」という知識上の国
ではなく、「Россия(おろしや)」jという実在する北の果ての国なのだ、という
ことを生々しく作品に投影したかったのだろう、そんな風に思えるのです。

外来語がどうやって、どんな過程を経てその国の言葉に浸透していくのか…

これについては実は私の大学時代の卒業論文のテーマ(ロシア語におけるもの限定)
だったわけですが、同じ漢字文化圏である東アジアでどんな差異をもって中国、朝鮮、
あるいは日本のそれぞれの言葉として入っていったものなのか。。

今めちゃくちゃ研究してみたいテーマです。


さて、今日は何について書きたかったのかというと、会社の入る同じビル、違う会社に
なりますが、そんな身近に大学の後輩がいる、という事を知り、さらに中国語学科出身
だ、ということで非常に嬉しいというか、別の意味で会社に行く楽しみが増えました。

昨日彼女から教えてもらったのが

普京 (Путин)プーチン
梅德维杰夫(Медведев)メドヴェージェフ

中国語における「外人」の表記についての話が盛り上がって、後でわざわざ調べて
くれたとのこと。本当、勉強になります。

さらに周辺を調べたくなってしまい、

勃列日涅夫(Брежнев)ブレジネフ
米哈伊尔・谢尔盖耶维奇・戈尔巴乔夫
(Михаил Сергеевич Горбачёв)
ミハイル・セルゲイヴィチ・ゴルバチョフ

なんてのも見つけました。

面白いというか。。急にこんな文字の羅列に出会ってもなかなか人名って
判別つきません。

…レベルがあがるとわかるようになるのかな。。

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